マミッシュの勝手に英語教本(UNOFFICIAL)

英語学習の恥は掻き捨て。英文科卒、留学、社会人生活、その他人生油余曲折の後、現在は英国人夫と子どもと英国暮らし。日常に溢れている英語表現、忘れていたちょっとした文法ポイントなどなど、英語にまつわるお話を気ままに綴っています。

「~ということがわかった」に便利な【turn out】-句動詞

「~ということがわかった」って英語ではどう言うのでしょう。文脈やニュアンスによって、色々な言い方があります。

I found out / I came to know / I happened to know …

今回はturn outについて書きたいと思います。

日常レベルでけっこう耳にする It turns/turned out …

これはphrasal verb 句動詞なのですが、つまりはturnとoutを並べて成立しているので切り離してはこの意味では使えません。

ケンブリッジ辞書によると、”to discover finally and surprisingly”とあります。

surprisingというのがポイントかなと思います。

turnは単独でも「ひっくり返す、回転させる」という意味がありますが、turn outは予想していた結果とは違う結果を発見するようなニュアンスがあるのです。

不定詞バージョンthat節バージョンどちらもあります。

 

The truth turned out to be funnier than we had expected. (実際は予想していたよりおかしかった。)

It turned out that we were both there at that time. (あの時私たちはどちらもあそこにいたということがわかった。)

 

感覚的には会話ではthat節バージョンでthatが省略されていることが多い気がします。

「~するように指示する」ってどう言えばいい?

~を指示する:instruct】-他動詞

※他にも教える、命じる、通告する、知らせるなどの意味がありますが、今回は「人に~するように指示する」という使い方です。

 

ポイントは不定詞+動詞を伴うことです。

instruct + O(人)to  V

I instructed them to investigate the cause. (原因を調査するよう指示した。)

Tourists are instructed not to travel to the area. (旅行者はその地区は訪れないように言われます。)

 

日本語では訳すときのニュアンスで、はっきりと「指示、指図された」と言う時もあれば「~するように言われた」と軽く言う時もあると思います。

意外とこだわる形容詞の用法ー叙述用法【動詞の補語になる編】

②動詞の補語になる叙述用法

いわゆるS+V+C / S+V+O+C構文になる用法です。

(1)S+V+C

パターン1:形容詞が完全に補語になっている

この時の動詞はbe / become / get / look / seem / feel / sound / smell / taste / goなどが挙げられます。

He is tall. (彼は背が高い。)

My husband became irritable after quiting smoking. (夫は禁煙を初めてイライラするようになった。)

The film got boring halfway through. (映画が中盤からつまらなくなった。)

You look nice in the black dress. (黒いドレスが似合っていて素敵だよ。)

The children seem tired after the school trip. (子供たちは遠足で疲れているようだ。)

This sauce tastes strange. (このソースは不思議な味がする。)

I don’t want the ingredients go bad. (材料が腐るのは嫌だ。)

 

パターン2:形容詞が補語にはなっているが、省いても文としては成立する

She married young. (彼女は若くして結婚した。)

She sat perfectly still while I took her photo. (彼女は私が写真を撮る間微動だにせず座っていた。)

2文とも形容詞のyoung / stillを省いても文としては成立します。(もちろん、“若くして”“微動だにせず”という意味は抜けてしまうので文の意味は変わってしまいます。)

She married. / She sat perfectly while I took her photo.

ちなみにパターン1は補語を省いてしまうと文が成立しません。

You look (nice) in the black dress.

 

(2)S+V+O+C

パターン1:形容詞が完全に補語になっている

この時の動詞はfind / get / have / make / keep / leaveなどが挙げられます。

I find this sofa quite comfy. (このソファはなかなか座り心地がいい。)

I don’t want to have my beer warm. (冷えていないビールは飲みたくない。)

He made the room very welcoming for the guests. (彼は招待客のために部屋をとても居心地の良いものにしてくれました。)

I will keep the window closed. (窓は閉めたままにしておきます。)

 

パターン2:形容詞が補語にはなっているが、省いても文としては成立する

I painted the door green. (ドアを緑に塗った。)

She cut my hair too short. (私の髪を短く切り過ぎた。)

(1)S+V+Cと少し違うのは、今回は目的語が伴っているのでパターン1でも補語を省いても文は成立しないことはないのです。

ただ、ソファに座りながら I find this sofa quite comfy. と言うところで I find this sofa. と言ったとしたら、何の脈絡もなく、 I find this sofa….WHAT?(このソファが…何なの???)となってしまいます。

ビールを飲みながら、I don’t want to have my beer warm. と言えば、今冷たいビールを飲みながら言っているのだなとわかるところ、I don’t want to have my beer. と言ってしまうと、「は?いやいや、飲んでるじゃん!」となってしまいます。

I will keep the window closed. は I will keep the window. だと、もはや意味がまったく通じません。かろうじて訳すなら「(家を建て直すとかになり、でも)この窓は残したい」という状況があったとすれば I will keep the window. と言えなくはないですね。

パターン2は省いても意味も変わらず成立します。

I painted the door green. は I painted the door. としても、何色に塗ったかは述べていないにせよ、どちらもとにかくドアを塗ったんだなとわかります。

She cut my hair. も同じことですね。短く切り過ぎたかどうかは述べなくとも、どちらも髪を切ったことには変わりありません。

 

最後に、限定用法と叙述用法で意味が変わる形容詞に触れてみます。

【present】

Are you happy with the present job? (今の仕事に満足してる?)

I hope you will be present at the meeting. (会議に出席してくださることを願っています。)

【certain】

The incident happened in a certain town. (その事故は(あえて地名は出さないが)とある町で起きた。)

I'm certain (that) I left my purse on the desk.  (机の上にお財布を置いてきたに違いない。)

 

形容詞を辞書で調べた時に、限定用法・叙述用法なんて記載がありそれぞれで意味が違っていたら、この二つと同じパターンですね。

文法の用法を頭に入れて改めて辞書を見ると、事細かに違いが書かれていることにびっくりします。

さて、形容詞、今までは名詞を修飾するやつでしょ?動詞の次に来るやつでしょ?くらいにしか思っていませんでしたが、奥が深い!

まだまだありますが、次回は不定詞・that節を伴う使い方をご紹介します。

意外とこだわる形容詞の用法ー限定用法【名詞を修飾する編】

形容詞って、あまり深く文法的なことを考えずに使っていたけれど、実は色々あるんですよね。

形容詞はまず、ざっくり分けると二つの用法があります。

①名詞を修飾する限定用法

②動詞の補語になる叙述用法

 

①限定用法:名詞を修飾する

いわゆる形容詞は何?と聞かれてパッと思い浮かぶ用法です。

a red car / a small house / hot water のようなことです。

 

ここでのポイントは置く場所は名詞の前か後かということと、形容詞を重ねるときの順序です。

 

★名詞の前に置く形容詞

原則として、“形容詞のみで”名詞を修飾する場合は名詞の前に置きます。

 

★意外とこだわる順序

形容詞は色、大きさ、形などなど描写をいくつも重ねて名詞を修飾することも可能なわけですが、一応大まかに重ねる順序が決まっています。そして、これが間違っているものすごい違和感があるので、実は重要なポイントです。

 

(1)限定詞→(2)序数→(3)数量→(4)性状→(5)大小→(6)新旧→(7)色→(8)材料 + 名詞

 

(1)限定詞:a  /  the / these / my / Tom’s / some / any / every

冠詞、代名詞の所有格、指示代名詞、不定代名詞のことです。

ちなみに限定詞は二つ以上重ねられません。 例:this my book ×

(2)序数:first / last

(3)数量:one / two …

(4)性状: good / dusty / clean / cold / rainy

(5)大小:large / small

(6)新旧:new / old

(7)色:red / white

(8)材料:steel  / brick / Japanese

 

ものすごい無理やりに例文を作ってみましたが…

My first small new red brick house is on this street.

私が初めて持った新しい赤レンガの家はこの通りにあります。

 

ちなみに、限定用法でしか使われない形容詞もあります。

only / main / total / entireなど

He is my only child. (彼は一人っ子です。)

The entire school sang to the teacher. (全校生徒がその先生に向けて歌いました。)

 

名詞の後に置く形容

 原則として、(1)形容詞が他の語と結合している場合、(2)~thingで終わる不定代名詞、(3)all / every /最上級の形容詞+~able/~ibleで終わる形容詞の場合は名詞の後に置きます。

 

(1)形容詞が他の語と結合している場合

My son has a large box full of toys. (息子はおもちゃがいっぱい入った大きな箱を持っています。)

 

(2)~thingで終わる不定代名詞を修飾する場合

Anything small can fit in that box. (小さいものなら何でもあの箱に収まります。)

 

(3)all / every /最上級の形容詞+~able/~ibleで終わる形容詞の場合

We tried all means possible. (私たちはあらゆる手段を試みた。)

Every room available in the hotel was opened to the victims. (そのホテルの空いているすべての部屋が被災者のために開放された。)

 

次回は②動詞の補語になる叙述用法をお届けします!

 

え?これは英語ですか?【ロンドンの訛り】

私が初めてイギリスで暮らしたのはかれこれ14-5年前のことです。大学卒業後にロンドンへ留学したときです。大学は英文科(専攻:英語学)を出て、学校もそれなりにちゃんと勉強するところだったので卒論も英語で書きましたし、英語を読んだり書いたりには抵抗がなかったのですが、話すのは、全くもって自信がありませんでした。たしか留学前に留学斡旋会社が主催する英会話に少し通っていたのですが、飛行機の中とか、ホームステイ先での挨拶とか、道の尋ね方とか、いわゆる「ザ・教科書」的な定型会話だったんですよね。それは、けっこういけるんですよ。だからあまり意味があったとは思いません。当時から思ってはいなかったけども、無料だったので(笑)。

今でも覚えてます、あの時の衝撃。現地ではまず最初の3ヵ月、語学学校に通っていたのですが、英語が話せない留学生で溢れているので、みんなレベルが同じくらいなんですよね。それはそれで楽しかった!だが、その頃ロンドン育ちの現地人の友人と初めて会話を交わしたとき、ものすごい衝撃を受けました。

「は?今の何語?英語?」

今まで日本で耳にしていた英語と違うじゃーん!違いすぎて別の言語みたいじゃーん!

と、思ったわけです。その友人は、ロンドン人なので、いわゆるコックニーという、ロンドン訛りだったんですね。

今はイギリスの南部に住んでいるので、周りにコックニーを話す人はいませんが、ニュースとかテレビで耳にすると、当時の衝撃を懐かしく思い出します。私の英会話習得の原点というか。

ちなみに、今でこそ慣れて私も話す・聞くのはイギリス英語なんですが(って、たぶんイギリス人からしたら、私の発音なんて日本人だよって言われるでしょうが)、アメリカの発音をこの地で出すと、かな~り、目立ちますね。

久しく受けてないので不明ですが、TOEICもたしか、いろんな土地の英語が聞き取れるか的なリスニングテストが導入されたんでしたっけ?されてないんでしたっけ?(←情報があいまいすぎる)でも、これすごいいいと思います。日本で英語といったら、アメリカ英語がメインになってますが、世界に出たらどこに住むかで変わりますし、多様性を受け入れる意味でもいいのでは?と個人的には思います。

イギリスとアメリカの件で言えば、パソコンのワードとかでもスペルチェックをするときに、米語だと×で英語だと〇とか、その逆もしかり、アクセントや発音に限らず使われる単語やスペルも違っていたりしますしね。

英語を話せるようになりたいと思っている方は、可能であれば、様々な地域、バックグラウンドから来たネイティブの人と話す機会を持ってみてください!